あっという間の3泊4日の旅を終え、
無事大雨で帰りの便が欠航になる(しかも羽田着いてから知る)という強烈なお土産付で母様は神戸へ帰りました。
それが、想像以上に楽しい時間で。
アラサー娘とアラカン(arond 還暦)母の関係って、自由なお金と適度な時間、女同士の会話(ネタ)があるので、今までで一番心地よいかもしれないー。
▲鎌倉『Bills』にて、サンライズドリンク(ベリー、オレンジ、ヨーグルトなどが入ったトロトロのジュース)
アレコレと連れていってあげたい場所、食べさせてあげたい食事、見せてあげたい景色・・・がたくさんあり過ぎて、つねに「次どうしようかな~」とプランニングを練る慌しい私。
「一生懸命考えてくれんでも、行き当たりばったりでどこでもええよ。ご飯も何でも構わへんから。」と母。
そう言われても、せっかくの限られた時間の中で、できるだけ喜ばせてあげたくて、私は母と会話する合間にも頭の片隅には次のプランを練っているのだった。
レストラン、観光スポット、移動ルートと時間、乗り継ぎ距離長すぎるかな?、明日の朝ごはんのパンどこで買おう、あぁっ冷蔵庫の卵切らしてるわ!、疲れたらどこで休憩しよう、あんみつとか食べたいかなあ・・・
まるで初々しいデートでエスコートをがんばる男の子のよう。
▲鎌倉『Bills』にて、 カシスのソルベ w/ウォッカ プチプチしたフレッシュなカシスの食感とキーンと冷えたウォッカの切れ味・・・これが絶品だった!!
「母と娘ってどんな会話するの?」ってこの間男性に聞かれたのをふと思い出す。
母と私はとにかくどうでもいいような話をしている。
この間どんなものを食べただの、友達とどんなことしただの、最近こんなことにハマッてるだの、カラダのどこが不調だの・・・・まるで小学生が母親に一日の報告をするのと変わらないような、そんな会話。
女同士だから話題の展開も早くて、今までテニス仲間の話をしていると思ったら、次の瞬間には「そうそう」と旅行話に変わっていたりで、スピード感もある。。
しかも、世界一気を遣わない同性なので、相手に合わせるという配慮もほとんどなく(!)、お互い好き放題話していて、これぞ男性には到底理解できない「会話」だ。
▲七里ガ浜の『加藤丸』というシラス屋さん。 地元のおばあちゃんから出来立て釜揚げシラスをいただく母
気づけば3日間で200枚の写真を撮っていた。
大半は母の背中。
「ことある毎に写真よー撮るね。」と笑う母だったけど、小さい頃は父や母が今の私のように、子供たちをたくさん撮っていた。
なぜ私は母の写真をこんなにたくさん(しかも同じようなアングルもたくさんw)撮りたかったのか?と思い返すと、「今」を残したいからかなあ。幸せな今この瞬間を覚えていたいし、覚えていて欲しい、そんな気持ちから人はシャッターを切るのかな。(かっこよくシャッターというか・・・・・・・デジカメですが。。)
目まぐるしく毎日いろんなところへ出かけたけれど、どんなにきれいなレストランよりも私の狭い(&テレビもない)ワンルームでお茶を飲んで、ルームウェアで「あ~」と寛いでペチャクチャ話している時間が一番うれしかったみたい。
私も母とシングル・・・・♪ベッドで夢とお前抱いてた頃ぉ~~~♪ではなく、シングルベッドで窮屈に真っ直ぐ寝て、起きて、朝ごはん一緒に作って、家事して・・・という普通の生活を共有できたのが一番うれしかった。
今まで家族に生かされてきたから、今もこれからも私が母や家族を支えてあげたいと心から思うし、今後自分も一生懸命に子供を育てて、大人になってからの親子関係も楽しめるようになりたい。